育児休業制度

childcare leave program

男女ともに仕事と育児を両立できる環境の実現に向け、 女性の育休はもちろん、近年は、男性の育休取得も推進しています。

育休習得率2022年度
女性 100%
男性 60%強
当社の女性育休取得率は100%です。 一方男性は、これまでは取得する社員が少なかったのが現実でした。 そこで、男性の育休取得にも積極的に取り組むようになりました。制度利用が円滑に行われるよう、 制度の概要をよく知ってもらうこと、ハラスメント防止への理解を深めることに尽力。 その結果、男性の育休取得率は、2022年には60%強まで増加しました。取得期間実績は短くとも1ヶ月以上となり、多くの社員がなるべく長めに取得できるよう働きかけています。 総務担当

育児休業取得者インタビュー

ここでは、実際に育児休業を取得した男性社員のインタビューをご紹介します。

前田 幸治郎 Kojirou Maeda

技術

技術部 第1グループ 設計チーム

主に環境向け製品の設計を行うチームに所属。 担当製品の受注設計のほか、製品開発や協力会社であるドイツ企業との技術窓口も務めている。

前田 幸治郎の上半身を写した正面からの写真
生き方や 働き方を見直す、
良い契機に。

育休に向けたチームの温かい後押しに感謝。

私は出産後に妻が自宅に戻ってくるタイミングで、1ヵ月間の育児休業を取得しました。妻の妊娠が判明した当初、育児休業を取得するとメンバーに負担をかけてしまうのではと、ためらう気持ちがありました。しかし、よく関わる男性の先輩が育児休業を取得したと知り、「自分も子どもが生まれるタイミングで、家族を支える時間を持ちたい」と、取得を決意。上司に相談したところ、真っ先に「おめでとう」とお祝いの言葉をかけていただき、同時に、育児休業取得も承諾いただきました。その後も休業に向け、上司との面談を通じて、不在時の対応について検討事項を細かく確認しながら進めました。不在期間は、一緒に働くチームメンバーには負担を掛けてしまうのですが、みんな快く引き継ぎに応じてくれました。育休取得を後押ししてくれた会社に、私はもちろんですが、妻もたいへん感謝しています。

育休が将来の人生設計を描くきっかけに。

女性にとっては出産直後から、出産時のダメージやホルモンバランスの乱れから精神的にも肉体的にも辛い状態が続きます。もっとも大変な時期に、家族をサポートできて本当によかったと心から思いました。妻からは「大変な時に隣にいてくれて良かった」と言ってもらえました。子どもの成長を日に日に感じられる喜びはもちろんですし、家族との時間が増えたことで将来についてもじっくりと考えるようになり、この先の人生設計を描く良いきっかけとなりました。具体的に目標を持てたことで、復帰後の仕事へのモチベーションを高めることができました。

家事と育児の両立は大変、でもその経験が後々の生活でプラスに。

今回の育児休業では、できる限り妻の負担を減らそうと、育児と家事の両立をめざしました。これまでも家事はしていましたが、初めての育児に最初は戸惑うことばかりで、育児と家事を両立する大変さを実感しました。休業後ももちろん育児は継続しますので、育児とはどのようなものかを経験しておくことは、その後の生活においてもプラスでした。私の場合は1ヵ月の育児休業でしたが、仕事復帰から2週間は業務負荷を配慮していただけたことで、仕事をしながら育児や家事を行う体制も整えられ、無理なく仕事復帰することができました。

人生にメリハリが生まれ、仕事にも全力で向き合える。

仕事をしているとこの時期は育児休業を取りづらいとか、長期間の取得は難しいと思う方もいるかもしれませんが、育児休業は出産直後だけではなく、原則1歳まで取得可能です。個々の事情に合わせて時期を検討したり、2回に分けて取得することもできます。そして、仕事復帰後も家事や育児をすることで人生にメリハリが生まれ、仕事にも全力で向き合える良いサイクルにつながります。これから入社される方々にも、大切な家族、そして自分自身のために、積極的に育児休業を取得してほしいと思います。

松村 修杜 Shuto Matsumura

技術

技術部 第2グループ テクニカルソリューションチーム

製品の購入を検討しているお客様に対し、実際に扱われる液体を用いたテスト業務を行うチームに所属。主にモーノディスペンサーを担当している。

松村 修杜の上半身を写した正面からの写真
一日中子供の側に
いられたことは、
本当に貴重な経験。

「育休を取るべき」と強く後押ししてもらえた。

第一子の誕生直後から育児休業を取得しました。もともと夫婦ともに「男女関係なく子育てを積極的にするべきだ」と考えていましたし、ちょうど会社としても男性育休を推進していたので、取得に迷いは無かったです。上司には日頃からプライベートの相談をよくしていたこともあり、出産予定日の半年ほど前に、早めに報告していました。上司は「ぜひ育休を取るべきだ」と背中を押してくれ、育休期間の業務分担などもしっかり調整してくださったので、育休の取りづらさは皆無でしたね。取得開始時期は希望通りの時期で取得できました。期間については、私の他にも育休取得予定のメンバーがいたため、その方と重ならないよう3カ月間としました。

育休で知った、育児の大変さ。

夫婦ともに実家が県外で、親を頼れない状況且つ初めての子育てでしたので、どう子育てしていけばいいいのか、というプレッシャーを妻は抱えていたと思います。私が育休を取って一緒に育児を行うことで、身体的な面はもちろん、心理的な面でも妻の負担を軽減できたのは本当に良かったです。また、子供の成長はあっという間なので、仕事を忘れて一日中ずっと子供の側にいられたことは、貴重な時間だったと感じます。実際子育ては大変で、生後2カ月ごろまでは、3時間ごとの授乳によりまとまった睡眠時間が取れませんでした。交代で子供の世話をすることで乗り切りましたが、育休を取っていなかったらこんなことはできなかったでしょうし、本当の意味での育児の大変さは見えてこなかったと思います。

大変さがわかるから、復帰後も育児に積極的になれる。

育休からの復帰後は、慣らし期間を数日設けていただき、業務量を調整しながら仕事のリズムを徐々に取り戻すことができました。復帰後も、もちろん育児は続いており、育児の大変さはわかっているので、少しでも早く家に帰る努力をしています。育休前は残業が多くなりがちでしたが、今は終業後に残業するのではなく、朝早めに出社して効率よく仕事をこなすようにしています。

家庭でも職場でも頼りにされる存在になっていきたい。

家に帰ってドアを開けたとき、子供が笑顔を向けてくれて、急いでこちらに来ようとする姿を見ると、本当に幸せを感じます。子供の存在は仕事の励みになっていますね。仕事とプライベート、どちらが欠けても充実した人生にはならないと思っています。社会人、父親の両方においてまだまだ成長途上ですが、家庭でも職場でも頼りにされる存在になれるよう、今後も頑張っていきたいと思います。